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PHPクラス完全ガイド!始めるための5つのステップ

PHPのコードを書く人がPC画面を見つめているイラスト PHP
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

PHPの世界を広げる鍵とも言える「クラス」について、あなたはどれだけ理解していますか?

この記事を読めば、クラスの作成から使用、カスタマイズ、さらには応用まで、PHPクラスを扱うための全知識を身につけることができます。

●PHPクラスとは

PHPクラスとは、オブジェクト指向プログラミング(OOP)の中心的な存在であり、データとそれを操作するためのメソッド(関数)を一つのまとまりとして扱います。

これにより、コードの再利用や組織化が可能となり、大規模なプロジェクトでも管理が容易になります。

○クラスの基本的な概念

クラスは一種の設計図のようなもので、その設計図に基づいてオブジェクト(実体)が作成されます。

このオブジェクトが持つデータのことをプロパティ(またはフィールド)、操作のためのメソッドのことをメソッドと呼びます。

●PHPクラスの作り方

では、具体的なPHPクラスの作り方を見てみましょう。

まずは、最もシンプルなクラスを作ってみます。

○サンプルコード1:シンプルなPHPクラスの作成

下記のコードは、「MyClass」という名前のクラスを作成しています。

この段階では、まだプロパティもメソッドもありません。

class MyClass {
  // ここにプロパティやメソッドを定義する
}

次に、プロパティとメソッドを持つクラスを作成してみましょう。

○サンプルコード2:プロパティとメソッドを持つPHPクラスの作成

class MyClass {
  public $property;

  public function method() {
    echo "This is a method.";
  }
}

このコードでは、「MyClass」クラスに「$property」というプロパティと「method」というメソッドを定義しています。

ここでの「public」はアクセス修飾子と呼ばれ、そのプロパティやメソッドがどの範囲からアクセス可能かを制御します。

「public」はどこからでもアクセス可能を意味します。

●PHPクラスの使い方

では、作成したクラスを実際に使ってみましょう。

まずは、クラスからオブジェクトを生成する方法です。

○サンプルコード3:クラスからオブジェクトを生成

$myObject = new MyClass();

上記のコードでは、「MyClass」というクラスから新しいオブジェクトを生成し、「$myObject」という変数に格納しています。

このとき、「new」というキーワードを使用します。

次に、生成したオブジェクトからクラスのメソッドを呼び出してみましょう。

○サンプルコード4:クラスのメソッドを呼び出す

$myObject = new MyClass();
$myObject->method();

このコードでは、まず前述のようにオブジェクトを生成し、次に「->」を使ってメソッドを呼び出しています。

この場合、画面に「This is a method.」と表示されます。

●PHPクラスの注意点

クラスを作成・使用する際には、プロパティやメソッドのアクセスレベルに注意が必要です。

○注意点1:プロパティのアクセスレベル

プロパティのアクセスレベルは「public」、「protected」、「private」の3種類があります。

それぞれ、どこからでもアクセス可能、クラス自身と子クラスからのみアクセス可能、クラス自身からのみアクセス可能という意味です。

○注意点2:メソッドのアクセスレベル

メソッドもまた、プロパティと同じく「public」、「protected」、「private」のアクセスレベルを持ちます。

これらのアクセスレベルを理解し、適切に使用することが重要です。

●PHPクラスのカスタマイズ方法

クラスは、継承を利用してカスタマイズすることができます。

これにより、既存のクラスの機能を再利用しつつ、新たな機能を追加することが可能になります。

○サンプルコード5:継承を利用したPHPクラスのカスタマイズ

class MyDerivedClass extends MyClass {
  public function newMethod() {
    echo "This is a new method.";
  }
}

$myObject = new MyDerivedClass();
$myObject->newMethod();

このコードでは、「MyDerivedClass」が「MyClass」を継承し、新しいメソッド「newMethod」を追加しています。

生成した「MyDerivedClass」のオブジェクトからは、「newMethod」を呼び出すことができます。

この例では、「This is a new method.」と表示されます。

●PHPクラスの応用例

クラスを使用したデータ処理の例を見てみましょう。

○サンプルコード6:クラスを使用したデータ処理

class DataProcessor {
  private $data;

  public function __construct($data) {
    $this->data = $data;
  }

  public function process() {
    foreach ($this->data as $value) {
      echo "Processed: " . $value . "\n";
    }
  }
}

$data = ["apple", "banana", "cherry"];
$processor = new DataProcessor($data);
$processor->process();

このコードでは、「DataProcessor」というクラスを作成し、その中に「$data」というプロパティと「process」というメソッドを定義しています。

「process」メソッドでは、「$data」の各要素を処理しています。

「DataProcessor」クラスのオブジェクトを生成し、「process」メソッドを呼び出すことで、データが処理され、「Processed: apple」「Processed: banana」「Processed: cherry」と表示されます。

まとめ

PHPのクラスについて、その作成方法、使い方、注意点、カスタマイズ方法、応用例について説明しました。

これらを理解し、適切にクラスを使用することで、より効率的なコードを書くことができます。