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HTMLデコード超入門!3つのステップで簡単に理解・実践できる!

初心者向けHTMLデコード解説イメージ HTML
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【サイト内のコードはご自由に個人利用・商用利用いただけます】

この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

📋 対応バージョン
HTML HTML4+
CSS CSS2.1+
JavaScript ES5 (2009)+
PHP 4.0.0+
IE 9+
完全対応 一部機能制限

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はじめに

HTMLデコードは、Webサイトの開発や保守において重要な役割を果たします。HTMLエンティティとして変換された文字列を元の状態に戻すことで、文字化けやエラーを防ぎ、適切なデータ処理を実現できるのです。この記事では、HTMLデコードの基本概念から実践的な応用まで、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。ステップバイステップで学んでいくことで、HTMLデコードの習得を目指しましょう。

●ステップ1:HTMLデコードとは

HTMLデコードとは、HTMLエンティティとして変換された文字列を元の文字に戻すプロセスです。Webサイトのソースコードには、特殊文字や記号が含まれていることがあります。

HTMLエンティティとは、HTML文書内で特別な意味を持つ文字を安全に表現するための仕組みです。例えば、<(小なり記号)は&lt;として、>(大なり記号)は&gt;として、&(アンパサンド)は&amp;として表現されます。

これらの文字をそのまま使用すると、ブラウザがHTMLタグと誤認識してしまう可能性があります。そこで、HTMLエンティティという形式に変換することで、文字として正しく表示できるようになるのです。

エンコードとデコードは、表裏一体の関係にあります。エンコードによって特殊文字がHTMLエンティティに変換され、デコードによってその変換が元に戻されるのです。この処理を適切に行うことで、データの安全性と正確性を確保することができます。

HTMLデコードを習得することは、Webサイトの開発や保守に携わる上で欠かせないスキルの一つと言えるでしょう。次に、HTMLデコードの基本的な方法について詳しく見ていきます。

●ステップ2:HTMLデコードの基本

HTMLデコードを行う方法はいくつかありますが、ここでは主要なプログラミング言語を使った例を紹介しましょう。

○JavaScriptを使用したデコード

JavaScriptは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語であり、HTMLデコードを行う際によく使用されます。ここでは、JavaScriptを使ってHTMLデコードを行うサンプルコードを紹介します。

function htmlDecode(input) {
  var textarea = document.createElement('textarea');
  textarea.innerHTML = input;
  return textarea.value;
}

var encodedString = "こんにちは、&lt;strong&gt;世界&lt;/strong&gt;!"; // エンコードされた文字列
var decodedString = htmlDecode(encodedString); // デコードされた文字列: "こんにちは、<strong>世界</strong>!"
console.log(decodedString);

このコードでは、textarea要素を一時的に作成し、innerHTMLプロパティを使ってHTMLエンティティを解釈させます。その後、valueプロパティでデコードされたテキストを取得しているのです。

○PHPを使用したデコード

PHPは、サーバーサイドで動作するプログラミング言語であり、Webサイトの開発によく使用されています。ここでは、PHPを使ってHTMLデコードを行うサンプルコードを紹介しましょう。

$encodedString = "こんにちは、&lt;strong&gt;世界&lt;/strong&gt;!";
$decodedString = html_entity_decode($encodedString); 
echo $decodedString; // デコードされた文字列: "こんにちは、<strong>世界</strong>!"

このコードでは、html_entity_decode関数を使ってエンコードされた文字列をデコードしています。

セキュリティ上の注意点

HTMLデコードを行う際には、セキュリティ上の注意点があります。ユーザーからの入力データを処理する場合、まずサニタイズ(無害化)処理を行ってからエンコードし、最終的にデコードして表示するという流れが重要です。

$userInput = "<script>alert('XSS');</script>"; // 危険な文字列
$safeString = htmlspecialchars($userInput); // サニタイズされた文字列: "&lt;script&gt;alert('XSS');&lt;/script&gt;"
echo $safeString; // 安全に表示される

このように、悪意のあるスクリプトが実行されないよう、適切な処理を行うことが大切なのです。HTMLデコードの基本を学んだところで、次のステップでは、その応用例について見ていきましょう。

●ステップ3:HTMLデコードの応用

HTMLデコードの応用例として、データベースから取得したエンコード済みデータを適切に表示する処理を紹介します。

○データベースからのデータ表示

Webアプリケーションでは、ユーザーが入力したコメントやメッセージをデータベースに保存する際、HTMLエンティティとしてエンコードして保存することがよくあります。これを表示する際には、適切にデコードする必要があるのです。

// データベースから取得したエンコード済みのコメントデータ
var comments = [
  "素晴らしい記事です!&lt;3",
  "質問があります。&quot;HTMLデコード&quot;について詳しく教えてください。",
  "参考になりました。&amp;nbsp;ありがとうございます!"
];

function displayComments(comments) {
  var commentsContainer = document.getElementById('comments');
  
  comments.forEach(function(comment) {
    var decodedComment = htmlDecode(comment);
    var commentElement = document.createElement('p');
    commentElement.textContent = decodedComment;
    commentsContainer.appendChild(commentElement);
  });
}

function htmlDecode(input) {
  var textarea = document.createElement('textarea');
  textarea.innerHTML = input;
  return textarea.value;
}

このコードでは、データベースから取得したエンコード済みのコメントデータを適切にデコードして表示しています。textContentを使用することで、XSS攻撃を防ぎながら安全にテキストを表示できるのです。

○フォームデータの処理

フォームから送信されたデータを処理する際も、HTMLデコードが重要な役割を果たします。

// フォームから送信されたエンコード済みデータ
$formData = array(
  'title' => '&quot;HTMLの基礎&quot;について',
  'content' => 'HTMLタグ(&lt;p&gt;、&lt;div&gt;など)の使い方'
);

// デコードして処理
foreach ($formData as $key => $value) {
  $decodedValue = html_entity_decode($value);
  echo $key . ": " . $decodedValue . "<br>";
}

このように、フォームデータを適切にデコードすることで、ユーザーが入力した内容を正確に処理できるようになります。

まとめ

この記事では、HTMLデコードについて初心者向けにわかりやすく解説しました。HTMLデコードとは、HTMLエンティティとして変換された文字列を元の状態に戻すプロセスのことであり、文字化けやエラーを防ぎ、適切なデータ処理を実現するために重要な役割を果たしています。

今度は、この記事で紹介した内容を実践しながら、HTMLデコードを習得していきましょう。エンコードとデコードの仕組みを理解し、セキュリティにも配慮した適切な実装を行うことで、安全で扱いやすいWebサイトを作ることができるでしょう。