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PHP初心者必見!エルピス演算子の使い方と応用例10選

PHPエルピス演算子のサンプルコード PHP
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

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はじめに

PHPを学んでいると、たくさんの演算子に出会います。

その中でも、特に便利なのが「エルピス演算子」です。

この記事を読むことで、エルピス演算子の使い方や応用例を理解し、より高度なプログラミングができるようになります。

エルピス演算子(…)は、PHP5.6以降で使用可能な演算子で、主に「可変長引数」や「引数の展開」に使用されます。

複数の値を一度に受け取ったり、配列を個々の値に展開したりする場合に非常に役立ちます。

その特性を活かすと、コードがスッキリとして、可読性が高まるだけでなく、より柔軟なプログラミングが可能になります。

●エルピス演算子の基本的な使い方

○エルピス演算子とは?

エルピス演算子(…)は、”スプレッド演算子”や”展開演算子”とも呼ばれ、その名の通り引数や配列を展開するために使用します。

具体的には、次の2つの主な用途があります。

  1. 可変長引数:関数に任意の数の引数を渡すことができます。
  2. 引数の展開:配列やTraversableオブジェクトをリストのように展開します。

それでは、エルピス演算子の基本的な使い方をサンプルコードを通じて見ていきましょう。

○エルピス演算子の基本的な使い方:サンプルコード1

このコードではエルピス演算子を用いて、可変長引数を持つ関数を定義しています。

この例では、可変長引数$numbersを受け取り、その合計値を計算しています。

function sum(...$numbers) {
    $total = 0;
    foreach ($numbers as $number) {
        $total += $number;
    }
    return $total;
}

echo sum(1, 2, 3, 4, 5); // 結果:15

上記の例では、sum関数は任意の数の引数を受け取ることができます。

その引数は$numbersという配列に格納され、それをforeachで回して合計値を計算しています。

このように、エルピス演算子を使うことで、引数の数が不定の場の関数を容易に作成することができます。

●エルピス演算子の応用例

エルピス演算子は、その基本的な使い方だけでなく、様々な応用例が存在します。

エルピス演算子の主な応用例をサンプルコードとともに紹介します。

○サンプルコード2:配列の要素を展開する

このコードではエルピス演算子を使って配列の要素を展開しています。

この例では、配列$arrayを個々の要素に展開し、それぞれの要素を出力しています。

$array = [1, 2, 3];
print_r(...$array); // 結果:1 2 3

上記のコードでは、配列$arrayの各要素が個別の値として出力されます。

これにより、配列の要素を一つずつ扱うことが容易になります。

○サンプルコード3:引数の数が可変の関数を定義する

このコードでは、エルピス演算子を使って引数の数が可変の関数を定義しています。

この例では、文字列を任意の数結合して一つの文字列を作成しています。

function concatenate(...$strings) {
    $result = "";
    foreach ($strings as $string) {
        $result .= $string;
    }
    return $result;
}

echo concatenate("Hello", " ", "World", "!"); // 結果:Hello World!

この例では、concatenate関数は任意の数の文字列を受け取り、それらを結合して一つの文字列を作成します。

エルピス演算子を使うことで、関数の引数の数が不定でも対応することができます。

○サンプルコード4:配列を結合する

このコードでは、エルピス演算子を使って配列を結合しています。

この例では、複数の配列を一つにまとめています。

$array1 = [1, 2, 3];
$array2 = [4, 5, 6];
$array3 = [...$array1, ...$array2];

print_r($array3); // 結果:Array ( [0] => 1 [1] => 2 [2] => 3 [3] => 4 [4] => 5 [5] => 6 )

上記の例では、$array1と$array2という2つの配列をエルピス演算子を使って結合しています。

結果として、これらの配列の要素全てを含む新しい配列が作成されます。

エルピス演算子を使うことで、配列を簡単に結合することができます。

このように、エルピス演算子は配列の操作をより効率的で直感的に行うことが可能です。

○サンプルコード5:値が未設定の場合のデフォルト値を設定する

このコードでは、エルピス演算子を使って、値が未設定の場合にデフォルト値を設定しています。

この例では、$value変数が未設定の場合、デフォルト値として”Default”を設定しています。

$value = $value ?? "Default";
echo $value; // 結果:Default

上記の例では、エルピス演算子を使って値が未設定の変数にデフォルト値を設定しています。

これにより、変数が未設定の場合でもエラーを防ぐことができます。

○サンプルコード6:条件演算子と組み合わせる

このコードでは、エルピス演算子と条件演算子を組み合わせています。

この例では、$value変数が未設定の場合には”Default”を、設定されている場合にはその値を表示しています。

$value = $value ?? "Default";
echo $value; // 結果:Default
$value = "Hello";
echo $value ?? "Default"; // 結果:Hello

上記の例では、エルピス演算子と条件演算子を組み合わせて、値が未設定の場合と設定されている場合で異なる処理を行っています。

これにより、条件によって処理を変えることが容易になります。

○サンプルコード7:可変長引数として使用する

このコードでは、エルピス演算子を使って可変長引数を設定しています。

この例では、任意の数の引数を受け取り、それらを配列として扱います。

function test(...$numbers) {
    foreach ($numbers as $number) {
        echo $number . " ";
    }
}

test(1, 2, 3, 4, 5); // 結果:1 2 3 4 5

上記の例では、エルピス演算子を使って可変長引数を定義し、それらを配列として扱っています。

これにより、任意の数の引数を簡単に扱うことができます。

○サンプルコード8:値のコピーと参照の違いを理解する

このコードでは、エルピス演算子を使って配列の値をコピーし、その後で元の配列に変更を加えてもコピーした配列に影響が出ないことを確認します。

この例では、元の配列の最初の要素を変更しても、コピーした配列は変更前の状態を保持しています。

$original = [1, 2, 3];
$copied = [...$original];
$original[0] = 100;
print_r($original); // 結果:Array([0]=>100, [1]=>2, [2]=>3)
print_r($copied); // 結果:Array([0]=>1, [1]=>2, [2]=>3)

上記の例では、エルピス演算子を使って配列の値をコピーしています。

そして、元の配列に変更を加えても、コピーした配列には影響が出ないことがわかります。

これにより、元の配列を保護しながら必要な操作を行うことが可能です。

○サンプルコード9:エラーハンドリングに使用する

このコードでは、エルピス演算子を使ってエラーハンドリングを行います。

この例では、値が設定されていない場合にデフォルト値を設定しています。

$data = [];
$value = $data['key'] ?? 'default';
echo $value; // 結果:default

上記の例では、エルピス演算子を使ってエラーハンドリングを行っています。

具体的には、配列の指定したキーが存在しない場合にデフォルト値を設定しています。

これにより、存在しないキーにアクセスした場合のエラーを防ぐことができます。

○サンプルコード10:関数の戻り値として使用する

このコードでは、エルピス演算子を使って関数の戻り値を設定します。

この例では、関数が配列を返し、それを直接展開しています。

function getArray() {
    return [1, 2, 3];
}

$values = [...getArray()];
print_r($values); // 結果:Array([0]=>1, [1]=>2, [2]=>3)

上記の例では、エルピス演算子を使って関数の戻り値を展開しています。

これにより、関数が返す配列を直接展開して利用することができます。

●エルピス演算子の注意点と対処法

エルピス演算子は非常に便利な機能ですが、その使い方には注意が必要です。

エルピス演算子を使用する際の主な注意点と、それぞれの対処法を紹介します。

  1. 非配列の変数を展開しようとするとエラーが発生します。

この問題を解決するには、変数が配列であることを確認するか、変数が配列でない場合のデフォルト値を設定することが有効です。

下記のコードでは、エルピス演算子を使って非配列の変数を展開しようとするとエラーが発生することを示しています。

この例では、非配列の変数を展開しようとしてエラーが発生しています。

$non_array = "test";
$array = [...$non_array]; // Error: Uncaught TypeError: Argument must be of type array
  1. 多次元配列をフラットにする際には、エルピス演算子を再帰的に使用する必要があります。

エルピス演算子は、一度に一つの配列のレベルしか展開できません。

そのため、多次元配列をフラットにするにはエルピス演算子を再帰的に使用する必要があります。

下記のコードでは、エルピス演算子を使って多次元配列をフラットにする方法を示しています。

この例では、再帰的にエルピス演算子を使って多次元配列をフラットにしています。

$array = [[1, 2], [3, 4]];
$flattened = array_merge(...$array);
print_r($flattened); // 結果:Array([0]=>1, [1]=>2, [2]=>3, [3]=>4)
  1. 配列のキーが失われる。

エルピス演算子を使用すると、元の配列のキーは保持されません。

そのため、キーを保持する必要がある場合は、エルピス演算子を使うことは適していません。

下記のコードでは、エルピス演算子を使うと配列のキーが失われることを示しています。

この例では、キーが保持されないことを示しています。

$original = ["a" => 1, "b" => 2];
$copied = [...$original];
print_r($copied); // 結果:Array([0]=>1, [1]=>2)

まとめ

エルピス演算子は、配列を操作する際に強力なツールとなります。

配列の要素を展開したり、可変長引数を扱ったり、配列を結合したりと、多岐にわたる用途があります。

しかし、その一方で、非配列の変数を展開しようとしたり、多次元配列をフラットにしたり、配列のキーを保持したい場合など、エルピス演算子の特性を理解して適切に使用する必要があります。

本記事では、エルピス演算子の基本的な使い方から応用例、注意点と対処法まで、様々な角度からエルピス演算子を理解するための情報を提供しました。

これらの知識を活かして、エルピス演算子を使いこなし、より効率的で可読性の高いコードを書くことができるようになることを期待しています。