はじめに
ウェブサイトにはさまざまな入力フォームがありますが、デフォルトのデザインだとあまり目立たなく、使いづらさを感じることがあります。
そこで、CSSを使って入力フォームのデザインをカスタマイズすることができます。
本記事では、CSSを使って入力フォームをデザインする方法を、初心者でもわかりやすいように詳しく解説していきます。
また、デザインする際によく起こる問題点とその対処法についても紹介します。
●基本的な入力フォームのデザイン
まず、基本的な入力フォームのデザインを確認しておきましょう。
次は、HTMLで作成した入力フォームの例です。
このコードを実行すると、次のような入力フォームが表示されます。
[入力フォームの画像を挿入]
このデザインだと、見た目がシンプルで分かりやすいという利点があります。
しかし、そのまま使っていると、他の要素との区別がつきにくいため、使いづらくなってしまいます。
そこで、CSSを使ってデザインをカスタマイズしていきましょう。
●入力フォームのデザインをカスタマイズする方法
まず、入力フォームの背景色や文字色、フォントサイズなどの基本的なスタイルを変更する方法を紹介します。
上記のCSSコードを入力すると、入力フォームが以下のように変化します。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、入力フォームが明確に目立つようになり、使いやすくなりました。
上記のCSSコードでは、下記のプロパティが設定されています。
- background-color:背景色を指定します。#f2f2f2は灰色の背景色です。
- border:境界線を指定します。noneを指定することで、線が表示されなくなります。
- border-radius:角丸を指定します。3pxを指定することで、角が丸くなります。
- color:文字色を指定します。#333は黒色の文字色です。
- font-size:フォントサイズを指定します。16pxを指定することで、16ピクセルのフォントサイズになります。
- padding:内側の余白を指定します。10pxを指定することで、入力フォームの中に余白が生まれます。
- margin:外側の余白を指定します。10px 0を指定することで、上下に10ピクセルの余白が生まれます。
これらのプロパティを変更することで、入力フォームのデザインをカスタマイズすることができます。
また、入力フォームの周りに線を引くことで、より区別がつきやすくなります。
次のCSSコードを追加しましょう。
上記のCSSコードを追加すると、入力フォームがフォーカスされたときに次のように変化します。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、入力フォームがフォーカスされたときに、より目立つようになります。
上記のCSSコードでは、次のプロパティが設定されています。
- outline:フォーカス時に線を引くかどうかを指定します。
noneを指定することで、線を引かないようにします。
- border-color:線の色を指定します。#4d90feは青色の線です。
- box-shadow:影を指定します。
0 0 0 3pxは、線の太さを指定し、rgba(77, 144, 254, 0.5)は、影の色と透明度を指定します。
これらのプロパティを変更することで、入力フォームがフォーカスされたときのデザインをカスタマイズすることができます。
さらに、入力フォームの横幅を変更したい場合は、次のCSSコードを追加しましょう。
上記のCSSコードを追加すると、入力フォームが次のように変化します。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、入力フォームがウィンドウの幅に合わせて自動的に変化するようになります。
上記のCSSコードでは、次のプロパティが設定されています。
- width:横幅を指定します。
100%を指定することで、ウィンドウの幅に合わせて自動的に横幅が変化します。 - box-sizing:要素の幅や高さの計算方法を指定します。
border-boxを指定することで、要素の幅や高さに境界線や余白が含まれるようになります。
これらのプロパティを変更することで、入力フォームの横幅をカスタマイズすることができます。
●問題点と対処法
入力フォームをカスタマイズする際に、次のような問題点が発生することがあります。
- レスポンシブ対応ができていない
- ブラウザごとに表示が異なる
- 入力フォームがうまく配置されない
それぞれの問題点について、対処法を紹介します。
レスポンシブ対応ができていない場合
入力フォームをカスタマイズする際には、レスポンシブ対応にも注意が必要です。
入力フォームが小さくなった場合に、文字が重なってしまったり、デザインが崩れてしまうことがあります。
対処法としては、次のような方法があります。
- フォントサイズを調整する:小さな画面でも見やすいように、フォントサイズを小さくするなどの調整を行います。
- 入力フォームの幅を調整する:小さな画面では、入力フォームの幅を狭くするなどの調整を行います。
- レスポンシブデザインを使用する:レスポンシブデザインを使用することで、画面サイズに合わせたデザインを実現します。
ブラウザごとに表示が異なる場合
入力フォームをカスタマイズする際には、ブラウザごとに表示が異なることがあります。
特に、古いブラウザでは、CSS3で追加された機能が使えないことがあります。
対処法としては、次のような方法があります。
- CSS3未対応のブラウザでも表示できるようにする:CSS3未対応のブラウザでも、入力フォームが正常に表示されるように、CSS3未対応の場合に代替スタイルを指定するなどの対処を行います。
- 最新版のブラウザを推奨する:最新版のブラウザを推奨することで、最新の機能が使えるようになります。
入力フォームがうまく配置されない場合
入力フォームをカスタマイズする際には、他の要素とのバランスが崩れてしまい、うまく配置されないことがあります。
対処法としては、次のような方法があります。
- 入力フォームの幅を調整する:入力フォームの幅を調整することで、他の要素とのバランスを取ることができます。
- CSSフレームワークを使用する:CSSフレームワークを使用することで、入力フォームをうまく配置することができます。
これらの対処法を実践することで、入力フォームをカスタマイズする際の問題点を解決することができます。
●応用例とサンプルコード
入力フォームのデザインをカスタマイズすることで、さまざまな応用ができます。
下記に、その一例とサンプルコードを紹介します。
プレースホルダーのデザインをカスタマイズする
プレースホルダーのデザインをカスタマイズすることで、より目立つ入力フォームを実現することができます。
次のサンプルコードでは、プレースホルダーのフォントサイズとフォントカラーを変更しています。
上記のCSSコードを追加することで、入力フォームのプレースホルダーが次のように変化します。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、プレースホルダーがより目立つようになります。
入力フォームのバリデーションをカスタマイズする
入力フォームのバリデーションは、ユーザーが入力した情報が正しい形式かどうかをチェックする機能です。
次のサンプルコードでは、入力フォームが正しい形式である場合に、緑色の枠線を表示するようにしています。
上記のCSSコードを追加することで、入力フォームが正しい形式である場合に、緑色の枠線が表示されます。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、入力フォームのバリデーションがよりわかりやすくなります。
入力フォームのラベルをカスタマイズする
入力フォームのラベルをカスタマイズすることで、より視認性の高い入力フォームを実現することができます。
次のサンプルコードでは、入力フォームのラベルのフォントサイズとフォントカラーを変更しています。
上記のCSSコードを追加することで、入力フォームのラベルが次のように変化します。
[入力フォームの画像を挿入]
これで、入力フォームのラベルがより見やすくなります。
まとめ
以上のように、入力フォームのデザインをカスタマイズすることで、様々な応用ができます。
自分のサイトに合ったデザインを取り入れることで、ユーザーにとって使いやすく、視認性の高い入力フォームを実現することができます。