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JavaScriptにおけるミリ秒変換の究極ガイド10選

JavaScriptでミリ秒を変換するサンプルコード JS
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この記事では、プログラムの基礎知識を前提に話を進めています。

説明のためのコードや、サンプルコードもありますので、もちろん初心者でも理解できるように表現してあります。

本記事のサンプルコードを活用して機能追加、目的を達成できるように作ってありますので、是非ご活用ください。

※この記事は、一般的にプロフェッショナルの指標とされる『実務経験10,000時間以上』を満たす現役のプログラマチームによって監修されています。

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はじめに

この記事を読めば、JavaScriptでミリ秒を変換する方法をマスターし、さまざまなタスクを効率的にこなすことができるようになります。

初心者向けに、基本的な使い方から応用例まで、具体的なサンプルコードを交えて解説していきます。

●JavaScriptにおけるミリ秒変換の基礎

JavaScriptでミリ秒を扱う際、Dateオブジェクトの活用が不可欠です。

このオブジェクトは、日付や時間の操作に特化しています。

○Dateオブジェクトを使用したミリ秒の取得方法

現在時刻のミリ秒をDateオブジェクトを使用して取得する手順について説明します。

下記のサンプルコードは、新しいDateオブジェクトを生成し、getTime()メソッドを用いてミリ秒を取得する方法を表しています。

// 現在時刻のミリ秒を取得
const now = new Date();
const milliseconds = now.getTime();
console.log(milliseconds); // 出力: 現在時刻のミリ秒

このコードは、JavaScriptを用いて現在の時刻をミリ秒単位で取得する典型的な方法を表しています。

○ミリ秒から日時への変換

ミリ秒から具体的な日時への変換も、Dateオブジェクトを使用して行います。

下記のサンプルコードでは、指定したミリ秒から新しいDateオブジェクトを生成し、その日時を表示しています。

// ミリ秒から日時への変換
const milliseconds = 1618915800000; // 特定のミリ秒
const date = new Date(milliseconds);
console.log(date); // 出力: ミリ秒に対応する日時

この方法により、JavaScriptで特定のミリ秒から日時への変換を実現できます。

このプロセスは、日時の変換や操作に関する多くのJavaScriptアプリケーションで広く利用されています。

●JavaScriptにおけるミリ秒変換の応用例

JavaScriptでのミリ秒変換は多様な場面で活用されます。

ここでは、その応用例をいくつか紹介し、実用性の高さを解説します。

○サンプルコード1:経過時間の計算方法

JavaScriptでミリ秒変換を用いて経過時間を計算する方法を見ていきましょう。

下記のサンプルコードでは、開始時刻と終了時刻をミリ秒単位で取得し、その差を利用して経過時間を算出しています。

// 経過時間の計算
const start = new Date(); // 開始時刻

// 一定時間待機(例: 3秒)
setTimeout(() => {
  const end = new Date(); // 終了時刻
  const elapsedMilliseconds = end.getTime() - start.getTime(); // 経過時間(ミリ秒)
  console.log(`経過時間: ${elapsedMilliseconds}ミリ秒`);
}, 3000);

この方法は、JavaScriptで時間管理やパフォーマンス測定を行う際に非常に役立ちます。

○サンプルコード2:JavaScriptでのタイマー作成

次に、JavaScriptを使ったタイマー機能の実装例です。

下記のコードでは、setInterval()を使用して毎秒ミリ秒数を更新し、表示しています。

// タイマー機能
let milliseconds = 0;

// 1秒ごとにミリ秒を更新して表示
const timer = setInterval(() => {
  milliseconds += 1000; // ミリ秒を1秒分増加
  const date = new Date(milliseconds);
  console.log(date); // 日時を表示
}, 1000);

このコードは、定期的な更新やカウントダウンタイマー作成に適しています。

○サンプルコード3:データの並び替え

JavaScriptのミリ秒変換を用いたデータ並び替え例です。

下記のコードでは、日付を含むオブジェクトの配列をミリ秒に変換し、それを基に並び替えを行っています。

// データの並び替え
const data = [
  { id: 1, date: "2023-05-01" },
  { id: 2, date: "2023-04-15" },
  { id: 3, date: "2023-04-28" },
];

// 日付をミリ秒に変換して並び替え
const sortedData = data.sort((a, b) => {
  const aMilliseconds = new Date(a.date).getTime();
  const bMilliseconds = new Date(b.date).getTime();
  return aMilliseconds - bMilliseconds;
});

console.log(sortedData);

この方法は、日付データを扱う際に特に有効です。

○サンプルコード4:アニメーションのタイミング制御

最後に、JavaScriptでミリ秒を使用したアニメーションの例を紹介します。

下記のコードでは、requestAnimationFrame()を使ってアニメーションのタイミングを制御しています。

// アニメーション
let startMilliseconds = null;

function animate(currentMilliseconds) {
  if (!startMilliseconds) {
    startMilliseconds = currentMilliseconds;
  }

  const elapsedMilliseconds = currentMilliseconds - startMilliseconds;

  // アニメーション処理(例: 経過時間の表示)
  console.log(`経過時間: ${elapsedMilliseconds}ミリ秒`);

  // 次のアニメーションフレームを要求
  requestAnimationFrame(animate);
}

// アニメーション開始
requestAnimationFrame(animate);

このコードは、アニメーションやゲーム開発において、フレームごとの時間管理に役立ちます。

●JavaScriptを活用したミリ秒変換の実践的な例

JavaScriptを使ったミリ秒変換は、様々なプログラミングシナリオで非常に役立ちます。

ここでは、その具体的な使用例をいくつか紹介します。

○サンプルコード5:時間に基づく条件分岐

JavaScriptを使用して、現在の時刻に応じて異なる操作を行う一例です。

下記のサンプルコードでは、現在が午前か午後かを判断し、それに応じて異なるメッセージを表示します。

// 時刻による条件分岐
const now = new Date();
const hour = now.getHours();

if (hour >= 12) {
  console.log("午後です");
} else {
  console.log("午前です");
}

このコードは、現在時刻を取得し、12時を基準に午前か午後かを判定するシンプルな例です。

○サンプルコード6:カウントダウンタイマーの実装

次に、JavaScriptを使用して特定の日時までのカウントダウンを表示する方法を見ていきます。

このサンプルコードでは、目標日時までの残り時間をミリ秒で計算し、それをカウントダウンとして表示しています。

// カウントダウンタイマー
const targetDate = new Date("2023-12-31T23:59:59");
const countdown = () => {
  const now = new Date();
  const remainingMilliseconds = targetDate.getTime() - now.getTime();
  if (remainingMilliseconds > 0) {
    const remainingSeconds = Math.floor(remainingMilliseconds / 1000);
    const remainingMinutes = Math.floor(remainingSeconds / 60);
    const remainingHours = Math.floor(remainingMinutes / 60);
    const remainingDays = Math.floor(remainingHours / 24);

    console.log(`残り${remainingDays}日${remainingHours % 24}時間${remainingMinutes % 60}分${remainingSeconds % 60}秒`);
    setTimeout(countdown, 1000);
  } else {
    console.log("カウントダウン終了");
  }
};

countdown();

このコードは、特定の日時までの時間をリアルタイムで更新し続けるための実用的な例です。

○サンプルコード7:パフォーマンスの計測

こちらは、JavaScriptを用いて特定の処理にかかる時間をミリ秒単位で計測する方法です。

下記のコードでは、performance.now()メソッドを使用しています。

// パフォーマンス計測
const performance = require("perf_hooks").performance;
const start = performance.now();

// 何らかの処理(ここでは1秒間の待機)
setTimeout(() => {
  const end = performance.now();
  const elapsedMilliseconds = end - start;
  console.log(`経過時間: ${elapsedMilliseconds}ミリ秒`);
}, 1000);

このコード例は、JavaScriptにおけるパフォーマンス測定の基本的な方法を示しており、プログラムの効率化に役立ちます。

○サンプルコード8:リアルタイムでの時刻表示の実装

JavaScriptを使用して現在時刻をリアルタイムで更新し表示する方法を紹介します。

この例では、setInterval()関数を使って1秒ごとに時刻を更新し、画面に表示する方法を採用しています。

// リアルタイム時刻の表示
const displayCurrentTime = () => {
  const now = new Date();
  console.log(now.toLocaleTimeString());
};

setInterval(displayCurrentTime, 1000);

このコードは、現在時刻を継続的に取得し、それをフォーマットされた文字列としてコンソールに表示します。

JavaScriptによるミリ秒変換の応用として、現実のアプリケーションで時計機能を実装する際に非常に便利です。

●JavaScriptにおけるミリ秒変換の注意点と対処法

JavaScriptでミリ秒変換を行う際に留意すべき点と、それに対する効果的な対処法を紹介します。

時間を扱うプログラムは繊細であり、小さな誤差が大きな影響を及ぼす可能性があります。

まず、JavaScriptにおけるDateオブジェクトの使用に際しては、タイムゾーンの違いによる影響を考慮する必要があります。

グローバルに展開するアプリケーションでは、異なるタイムゾーンでの時間の取り扱いが重要になります。

この問題に対処するためには、統一された時間基準(例えば、UTC)を使用し、必要に応じてローカルタイムゾーンへの変換を行う方法があります。

次に、JavaScriptのDateオブジェクトは、ブラウザやNode.jsの環境によって微妙に挙動が異なることがあるため、クロスプラットフォームな開発においては特に注意が必要です。

予期しないバグを避けるために、複数の環境でのテストを徹底することが重要です。

また、JavaScriptでは、特にミリ秒単位の時間計測を行う際に、精度の問題が生じることがあります。

例えば、setTimeoutやsetIntervalのような関数は、指定したミリ秒で正確に実行される保証はありません。

このような問題に対処するためには、高精度のタイムスタンプを提供するperformance.now()の使用を検討することが有効です。

●JavaScriptを活用した日付と時刻のカスタマイズ手法

JavaScriptを使用して、日付や時刻の表示を柔軟にカスタマイズする方法について解説します。

これは、ユーザーにとってより理解しやすい形式で日付や時刻を提示する上で非常に有効です。

○サンプルコード9:カスタマイズされた日付フォーマット

ここでは、指定されたフォーマットに基づいて日付を表示する方法を紹介します。

下記のサンプルコードでは、日付オブジェクトを望む形式の文字列に変換する機能を実装しています。

// 独自の日付フォーマットを適用する関数
function formatDate(date, format) {
  format = format.replace(/yyyy/g, date.getFullYear());
  format = format.replace(/MM/g, ('0' + (date.getMonth() + 1)).slice(-2));
  format = format.replace(/dd/g, ('0' + date.getDate()).slice(-2));
  format = format.replace(/HH/g, ('0' + date.getHours()).slice(-2));
  format = format.replace(/mm/g, ('0' + date.getMinutes()).slice(-2));
  format = format.replace(/ss/g, ('0' + date.getSeconds()).slice(-2));

  return format;
}

const now = new Date();
const formattedDate = formatDate(now, 'yyyy年MM月dd日 HH時mm分ss秒');
console.log(formattedDate);

この関数は、年月日や時刻を任意のフォーマットに合わせて表示するために、JavaScriptの文字列操作機能を用います。

○サンプルコード10:タイムゾーン別の日付表示

異なるタイムゾーンに対応した日付表示をJavaScriptで実現する方法です。

下記のサンプルコードでは、Intl.DateTimeFormatオブジェクトを使って、異なるタイムゾーンでの現在時刻を表示しています。

// タイムゾーン対応の日付表示
function formatDateInTimezone(date, timeZone) {
  const options = {
    timeZone: timeZone,
    year: 'numeric',
    month: '2-digit',
    day: '2-digit',
    hour: '2-digit',
    minute: '2-digit',
    second: '2-digit'
  };

  return new Intl.DateTimeFormat('ja-JP', options).format(date);
}

const now = new Date();
const tokyoTime = formatDateInTimezone(now, 'Asia/Tokyo');
const newYorkTime = formatDateInTimezone(now, 'America/New_York');
const londonTime = formatDateInTimezone(now, 'Europe/London');

console.log(`東京時刻: ${tokyoTime}`);
console.log(`ニューヨーク時刻: ${newYorkTime}`);
console.log(`ロンドン時刻: ${londonTime}`);

この方法を利用することで、グローバルに展開するアプリケーションでタイムゾーンごとの正確な時刻を提示することが可能になります。

まとめ

本稿では、ミリ秒を扱うDateオブジェクトの基本的な使い方や、さまざまなサンプルコードを紹介しました。

ミリ秒変換を用いて、経過時間の計算やタイマー機能、データの並び替え、アニメーションなどの実装が可能です。

また、独自の日付フォーマットやタイムゾーン対応も容易に実現できます。

これらの知識を活用して、JavaScriptで日付や時刻を効果的に扱うことができるでしょう。